パートナーシップを築くということは、たとえこうなりたい、というイメージがあったとしても、簡単にできあがるものじゃないですよね。
それに多くの場合、自分を理解する前に「こうなりたい」があったとしても、努力して上出来上がったそれが、自分を幸福にしていない、と感じることもあるのではないでしょうか?
本当に自分が欲しているものに気付くことは、そんなに簡単なことではない。
もっと言うなら、人生の前半から、本当の「個」としての自分を理解出来る人など、どれぐらいいるのか。
わたしたちは、見えない多くの関わりや、沢山の状況の中で存在している。大事にしている誰かや、何かがあればあるほど、その人や状況に縛られ、侵食されています。
だから、ある時ふと「これはわたしの幸福なのか?」と疑問が湧いたとき、そんな時は、本当の自分を理解する為に、必死で着て来た服を、一枚ずつ脱いでいく必要があります。
その時に、間違えてはいけないのは、惑った時こそ、「あなたの真実に近づけますよ」と更におかしな服を着せようとする人があなたの目の前に現れることです。
そして、その人はきっとこう言うでしょう。「こうすればあなたは幸せになれる」「こうすることがあなたの幸せなのだ」と。
けれどもけして忘れないで欲しい。あなたの幸福はあなたの中にしかない。どれだけあなたを愛してくれる優しい人でも、あなた自身の幸福は、あなたにしか分からない。
あなたを救うのは、あなたしかいないのです。
いつどんな時も、自分を見つめてください。
誰かの言葉を信じるのではなく、あなたをあなたが、信頼するのです。
それはくれぐれも、自分の感情に流されたり、安易な自分の欲を自分の本当の望みと勘違いすることではなく、全ての人の心の中にいる、神様に聞いてみるのです。
ちゃんと、あなたと、あなたの大事な人を守る、優しい答えを持っている。
必ず、誰の心にも神様はいます。余計な雑音をとっぱらって、あなたの魂が持つ、本当の答えに耳を傾けて。
自分を信じて、ひとりすっくと立つ。
そうした時初めて、やはりひとりですっくと立っている、あなたと同様に自分を愛し、そして同じ方向を見ながら歩み、時折見つめ合って微笑み合い、転びそうになった時には互いに手を差し伸べて支え合える、そういうパートナーに出会います。
幸せを目指さなくても、無理をしなくても、そんな時ふと、
「ああ、今幸福だなぁ」
そんな風に思う瞬間が訪れるでしょう。